ラークが吹っ飛ぶメカニズムの考察

ラークが吹っ飛ぶメカニズムの考察

海信です。

8月13日は、盆休みと言うことで、子供たちを連れて串本の湾内カセのグレ釣りに行ってきました。

前日(12日)の昼まで13日の天気予報は晴れだったので、「子供らが、グレの強い引きを味わってくれたら、この日の釣りはそれでOK・・・」と思って出かけましたが、12日の夕方ごろから13日の天気予報は雨に変わって、ズバリで当たってしまいました。

カッパの準備は要らないと思って準備してなかったので、雨が降り始めて「あらら・・・、風邪引かすかな・・・汗」とかになってましたが、どしゃ降りになったタイミングで、ちょうど弁当船が来たので子供たちは非難。

僕は、せっかくなので、少し粘りましたが、午後からはノーヒットで、釣果としてはイマイチな釣りになってしまいました。

それでも、子供たちは二人ともグレを釣る事が出来たし、釣り立ての浅海の美味しいグレを刺身で食べさせるとバクバク食ってました。(^_^)

まあ、良し!としておきます。(笑)

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(下のぼーずと記念撮影。上の子は恥ずかしがって出てきません・・・笑)

ハイパースペックとイッツのコンビで殉職

当日は「子供たちと釣りに行く・・・」と言うことで、通常はメインで使用してない予備の道具を持ち込みました。

具体的には、がまかつの海上釣堀ロッド「ハイパースペック300」とダイワの「イッツ」のコンビでズボフカセを下の息子にやらせて、上の子の高校生なので、磯竿でウキ釣りをさせる予定で道具を準備しました。

朝一番で、ラーク(チビラークロング)をセットして、ハイパースペックのズボフカセで12mのタナを狙うようにして、置き竿で構えましたが、2投目に良型グレらしきアタリが来て、ロッドキーパーの万力部分ごと、海に引っ張り込まれてしまいました。

普段釣りをしてない子供たちなので、突然のことでビックリ・・・(笑)

一瞬で道具が海の藻屑と消えたので、大変なことをしでかしたような顔をしてましたが、「気にするな・・・」で、僕が愛用しているグランドスペックで釣りをさせることにしました。

(ハイパースペックが無くなったことより、グランドスペックを乱暴に扱われることの方が怖かった・・・(^_^;)

この後、昼前から雨が本降りで11時ごろ子供たちは船頭に預けましたが、カセに一人になって、「どうして竿がロッドキーパーごと吹っ飛んだのか・・・」、これをずっと考えてました。

森下さん(大島フィッシングのグレ釣りの常連さん)からも、「浅海(奥)で、飲ませ釣りで青物とか狙う時はチビラークはダメ。竿受けごと持っていかれたヤツを何人も見ている」と教えてもらったことがあるんですが、この話は、感覚的に「なんか変だ・・・」と思ってました。

チビラークの適合ハリスは7号までです。浅海奥の青物の釣りで、定番的な6号のハリスなら、ロッドキーパーごと引きずり込むような大物が当たればハリスが飛ぶか、ドラグがちゃんとしていれば道糸が全部持っていかれるだろうし、仮に8号のハリスを掛けていたとしても、適合ハリスを超えた道具で、想定外の大物が当たってドラグがカチンコチンなら、サポート部分で吹っ飛んでいくんじゃないか・・・(万力部分は残るはず・・・)

「万力部分から外れて全部持っていかれる・・・」って話しは、どう考えてもおかしいと思ってました。

ところが、自分のロッドが、しかも、青物ではなくてグレのアタリで万力部分からラークが吹っ飛んだわけです。「なんで、チビラークは殉職しなければならなかったのか・・・、何か原因があったはず・・・」と思って、ずーーーーと、この問題を考えてました。

で、「これは、僕のロッドキーパーの設置の仕方に問題があった」と結論が出ました。

ここからの話は、船釣りをしている人には、もしかしたら常識かもしれないですが、カセ釣り2年生の僕としては、「勉強代を払って覚えること」なのかも知れないとも思いました。(ハイパースペック+イッツ+チビラークで約4万円也・・・痛い・・・涙)

ただ、ブログの読者さんは、余計な出費は極力抑えるべきとも思うので、「ラークが吹っ飛ぶメカニズムと、スカリの固定方法」から考察できるように記事にしました。

添え木の位置を間違えるとラークは召される可能性が大

串本の湾内で使用しているカセはどの業者も大体同じと様なものだと思います。

ここのカセでラークを使用する場合、釣れる魚の魚種や大きさなどを考えても、ラークはチビラークでOKですが、船べりの幅の関係でチビラークロングを使用する人が多いと思います。

実際、オーシャン串本さんなどは、「当店は使用できるハリスは6号までとなっております。」ウェブページで注意事項として掲載してます。(他業者は、別に何号使っても構わない・・・とも言ってますが・・・)

まあ、6号までのハリスで、大型の真鯛も取れれば、青物も何とかするのが串本の湾内カセの釣りの定番という事で理解して良いと思います。(8号とか10号になると、ハリス代も高いし、道具もかなり変わってくるし、使用頻度も低くなるので、ある意味オーシャンさんの言い分は正しいし親切とも思います)

と言うわけで、串本の湾内カセで使用するロッドキーパは、「チビラークロング」でOKなわけです。(スーパーロングまでは要らんと思います)

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チビラークロングは、船べりの色々な幅に対応して取り付けがしやすいように、「添え木」が純正備品としてセットされています。

この添え木を挟み込む事によって、万力で締め付ける幅が変わるので、この添え木がある方が強いのか、無くても同じなのかは、まだちょっと解りませんが、まあ、せっかく付いているし、締め込む幅が少なくて済むので、左図のようにセットする人が大半でしょう。

ここで、一つの問題と言うか、見落としやすいポイントがあります。それは、「添え木の位置」です。

「添え木を挟む事で、固定しやすい」と言うところだけしか考えてないと、「添え木を船の内側に持ってきても同じじゃないか・・・?」と思うかも知れません。これが、万力部分からラークが吹っ飛ぶ直接的な原因になります。

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カセの船べりは、実は、上方向に向かって、先細りの形状をしてます。 右の失敗図を見て下さい。

添え木をカセの内側にセットすると、万力の内側部分は、図のように、上部にスキマが空きます。このスキマがあるために、少しがたつく感じがしますが、このがたつきを押さえるために、力いっぱい万力を締めこもうとします。

この「力いっぱい締め込もうとする行為」が、返って万力が外れやすい状況を引っ張り込みやすくさせます。

メカニズムはこうなってます。

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強く締め付ければ締め付けるほど、一時的には固定は出来たかのように見えます。

しかし、万力で挟みこんでいる力は、赤い矢印のスキマに逃げようとするので、魚の強い引きがロッドキーパーに掛かると図のように、万力は外れてしまうわけです。

おそらく、飲ませ釣りとかで「ロッドキーパーごと引っ張り込まれた・・・」って言うのは、この理屈が見えてないからだと思いました。

多分、カセの内側の船べりが垂直に見えるから、この理屈が見えないんですよ。

カセの外側の船べりは、垂直に近いと言うか、補強版も貼ってあるので、接地面が木材(添え木)であっても、接地面が「面」と「面」なので、固定されます。

ところが内側に添え木を持ってくると、万力側は添え木なので「面」ですが、船べり側は傾斜がついているため「面」ではなく「線」になります。

なので、添え木は、外側に付けないと、万力型の固定器具は外れる可能性が高くなるわけです。

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ラークは、万力で押さえ込む稼動部分と、固定部分がありますが、固定部分のラバーは肉厚なので、押し付ける面が傾斜面であっても、強く挟み込むと、スキマにフィットするようにラバーが変形します。

この付け方(添え木が外側)にすると、万力部分の両方の接地面にスキマが無くなるので、ラークの設定強度を引き出すことができると言うわけです。

僕が、8月13日の釣りで子供たち用にラークをセットしたとき、添え木は内側につけてました。で、少しがたつくから、強い力で締め込みましたが、グレが当たって、アッサリと飛んでいったのは、このメカニズムが解ってなかったからです。

道具無くしてから気づきましたが、賢い人なら無くす前に気づくんでしょうね。(この辺りが、どうも・・・(^_^;)

スカリの固定には家具の耐震補強用の固定具がベスト

浅海のカセ釣りでは、昨年購入したTSUKASAちぬHOUSEスペシャルスカリと言うビクを愛用してます。

TSUKASAちぬHOUSEってホームページに会社概要も書いてないエエ加減な会社みたいですが、スカリの品質は二重丸で、フィッシングエイト2で、これ見せてもらった時は、昌栄さんのスカリには手が行かなかったです。(会社のHPがエエ加減と言う点では人の事は言えませんが・・・汗)

で、このスカリをどうやって、船べりに固定するかで、色々と頭を悩ませました。

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ロープで固定するのが安心で確実ですが、万力で固定できるなら、サッと固定できるし、スマートな感じもするので、昌栄さんのワイヤービク用がっちりキーパーを購入してみました。

(品番659-1のサイズの大きい方じゃないと串本のカセでは取り付け不能です。チョウネジは、純正では短いので、ホームセンターでステンレスの長いものを購入して取り替えました)

ワイヤービク用がっちりキーパーですが、中々市販で売ってないので、フィッシングエイト2で、注文してもらって手に入れました。

ワイヤービク用がっちりキーパーの万力部分は、鉤状になっていて、このまま使用すると船べりを傷めてしまいます。なので、「添え木が必要」と言うことで、ホームセンターで適当なサイズの木材を買ってきて固定するようにしてみました。

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おそらく、ラークの竿受けの万力部分も新発売の当時はこの形状のものもあったと思うんですが、このまま使用されるとカセ業者や、船釣りの船頭はたまらないと思います。船べりがボロボロになるからですね。

なので、添え木を使用していたわけですが、このような感じになります。

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(丸部分にご注目・・・)

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左図で拡大画像を用意しましたが、添え木の上部にスキマがあるのが解ると思います。実際、この付け方では、非常に不安定で、がっちりキーパーの万力部分が外れてしまうことが多発してました。(ぜんぜん、がっちりキープしてくれません・・・笑)

実際、TSUKASAちぬHOUSEの工藤昇司氏のブログでも、

「カセでスカリをセットするときに万力を使いますが、波などで大きく揺れる度に緩んで外れてしまうことがあります。」
と書かれてあります。

氏のブログ記事の画像の船べりも、内側がラウンドになっているし、内側の表面は平らでは無いと見えます。少し、上方向に傾斜がついているかも・・・と見えます。(見た感じ、串本の湾内のカセじゃないですかね・・・)

この船べりだと、万力で固定する場合、内側に添え木で固定させる方法では、外れる可能性は確かに高いと思います。

これに対処するために、ホームセンターで、家具の耐震補強用(転倒防止用)のラバーの固定具を買ってきて試してみました。

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これだと、グリップが利くので、「すべる」と言うことがありません。

万力で締め付けるのも、強く締め付ける必要も無く、少々の船のゆれではビクともしません。

要は、ラークも同じと僕は思います。船の内側に固定される部分のグリップがシッカリと利く物を利用すれば、バカみたいに万力を思いっきり締め込む必要も無く、カセも痛まないし、ロッドキーパの転倒の防止にもつながります。

しかし、第一精工さん、この部分に着眼して新商品開発したら、かなり売れると思いますけどね・・・(^◇^)

おそらく、ロッドキーパーごとロッドが吹っ飛んだ人は僕一人では無いはず。(添え木にラバー貼るだけで、劇的に変わると思うけど・・・)

また、カセ、いかだの釣りでスカリの固定にロープですったもんだやっている人もかなり多いとも思います。

がっちりキーパーのような万力付きの固定具も昌栄さんの品揃えでしか見たこと無いし、ステンレスの万力とラバー付きの添え木があれば、道具を無くすリスクもかなり減ると思うんですが・・・

こうなると、スカリが売れなくなるから、作らん方がエエのかも・・・(^_^;)

PS.
家具の転倒防止用パットは、ポリウレタン(高級品)と、天然ゴム(安モン。具体的には200円くらい)がありますが、ポリウレタンでは、もたないです。安物の天然ゴムを使用しないとダメです。

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2014年8月16日

カテゴリー:カセ釣り釣行レポート