うねりの古座でヒラスズキ

うねりの古座でヒラスズキ

3月22日、23日で、和歌山の磯釣りのホームグランド、古座の藤田渡船に行ってきました。

両日共に、天気予報では高気圧が広がって快晴の予報でしたが、22日は、東からのうねりが強烈で、おまけに西からの強風で道具を入れるのが精一杯。翌日は、午前中は前日同様のうねりでしたが、昼からはベタ凪と、ワケの解らない天気でした。

「高気圧が広がっても、冬型の西高東低とは違うので、うねりが取れない」(藤田渡船・西川船頭)

春の古座は、地寄りの磯でコッパグレやノッコミのチヌ、それに、真鯛などが狙えるわけですが、地寄りの磯は足場が低いところが多いので、妙なうねりで、そういう釣りはほぼ全滅。沖磯の大箱でじっと我慢の釣りになりました。

そんな中でも、ヒラスズキを一本取りましたが、これは色々な意味で評価できる一発だったと感じています。

追記で詳述します。

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(今回はカメラを持参するのを忘れたので、自宅に持ち帰って、料理する前の写真でごめんなさい・・・。約70cm、目方は4キロあるなしでしょう)

状況はエサトリに聞け

22日は、快晴の予報でしたが、午後から西の風8mの予報でした。

磯釣りでは8mくらいの風は、普通に吹いているので、そんなに気にもしませんが、風裏を取らないと厳しい風速なので、「東面が釣れる磯に乗りたいな・・・」と思ってはいたわけですが、渡船が出ると直ぐに、「ちょっとうねりが高いな・・・」と感じました。

結局、この日のもう一人のお客さんと一緒に大箱に降りましたが、水道や猿の腰掛でも、足元まで潮が上がってくるような、けっこうなうねりが入っていました。

磯釣りに詳しい人なら常識ですが、適度に波気が無いと魚の食いも渋いので、釣りづらくても、このくらいのうねりと波気では、良い目をすることも多いわけで、早速準備に掛かりました。

同行の常連のお客は水道を希望したので、僕は猿の腰掛側に入りました。

この日の猿は、ワレのサラシが結構うるさいので、軽い道具でフワッと釣るよりも、少し重めの道具で、サラシに負けない仕掛けを作る方が得策と見て、ガンダマはBを選択。

ウキは、浮いていては潮を掴むことは出来ないので、ゼロ負荷のウキを選択して、馴染むと同時に、海面下1mから2m程度に潜らせ、探りながら釣れるようなイメージで組みました。(いわゆる、「沈め探り釣り」)

流れは下り潮で悪くないし、「さあ、何がおるかな?」ですが、こういう場合、グレから探すのが定番なので、あれやこれやと手を尽くしますが、僕のポイントには、エサトリもいません。仕方が無いので、底付近まで探りを入れますが、暫くするとイソベラが当たって来ました。

こういう場合、

  • 狙っているタナが深すぎる
  • 使っている道具が重すぎる

このような判断をするわけですが、裏を返せば、ベラが(エサを)取るタナまで、他のエサトリがいないか極端に活性が低いことも意味するし、ベラが当たるということは、底潮の動き(あるいは状態)は悪くないとも取れます。(古座の場合、底潮が悪いとベラも当たりません)

魚の気配が無いので、水道側の常連の隣でも竿を出してみましたが、こっちにはマキエをするとエサトリがわんさか出てきます。

「ん!?猿におらんエサトリが、直ぐ横の水道にはいる・・・」

この日の潮は下り潮だったので、確かに、グレの気配は薄いとは見ましたが、「ナンか変だ・・・」とは感じていました。

結局、水道側に入った常連客は、アイゴやイガミなどをパラパラと釣っていましたが、僕は午後からの西風で潮が変わってから、サンノジやイガミなどに遊んだ貰ったくらいで、目ぼしい釣果は無いままにこの日を終えました。

  • 下り潮はシッカリと動いた
  • 水道(西向き)の活性は高いけど、猿(南向き)の活性は低い
  • 西からの爆風と、東からのうねりが強烈(もちろん、サラシも強烈)
  • 時期は春

この条件を元に、翌日の釣りのために、僕は、二日目の釣りの前に、活きアジを買いに、串本まで走りました。

それは、「絶対に、ワレのサラシにヒラスズキがいる!」と読みきったからです。

「俺の釣り」とは

二日目の釣りは、前日におおよその作戦を練りますが、初日の釣りを終えたばかりの時点では、「状況的には、あまり良いとは言えないので、多少波気があっても地寄りの磯で、コッパグレと真鯛でも狙える九龍島に上げてもらおう・・・」などと思っていました。(九龍島なら、ノッコミのチヌなども、状況によっては当たってくるし・・・)

しかし、前日の釣りを終えて、船頭と串本まで食事に行きましたが、串焼きの店(串泉)に行ったんですが・・・

この店の店主は、僕の串本大島のカセ釣りのホームグランド、大島フィッシングの常連でもあり、底物師としてもベテランの釣り師で、僕の知り合いの一人です。

この日店主は不在だったですが、Kさんという底物の大ベテラン(藤田渡船にも、よく来る人)が来ていて、「岬(潮岬)に、行ってたけど、西風で撤収になった」なんて話を聞かせてもらいました。

その時の彼の話で興味深かったのは、「上物には、ヒラスズキが食っていた」との事で、「エサは?」と聞くと「オキアミで・・・」との事。

串本周辺の磯は、ヒラスズキはよく釣れますが、活発に食ってくるのは、春の小鯖が湧いた時期からです。

ここら辺のヒラスズキは、「ベイトが湧かないと、そうそう釣れる物でもない・・・」し、小鯖はまだ湧いてないので、「大箱のワレのサラシには、ヒラスズキは付いていても、口を使ってくれるかどうか・・・」なんて思いながら、初日は釣りをしていました。

しかし、岬のヒラスズキがオキアミを食っているって事は、ベイトが少なくても、何日も続いているウネリでやる気になっていることが明白って事も意味します。この時に、「明日は勝負するしかない」と腹をくくりました。

常識的に考えると、二日目の釣りは、僕が思っていた通り、地寄りでコッパ狙いや、大箱なら、比較的安全に釣りも出来るし、潮が変わることに期待して、「グレ狙いのじっと我慢の釣り」を展開するのが第一勘と思うんですが・・・

僕は自分の釣り(俺の釣り)に、オリジナル性や自分だけの特徴を求めるので、無難な常識路線でお茶を濁すくらいなら、ボーズ覚悟の一発勝負に挑むべきと思いました。

お酒を飲みながら、「情報戦にも勝っている」とも思ったし、天候も、「前日から激変する要素は無い」と思ったし、「ヒラスズキが口あけて待っている」とも感じました。

初日に釣りをしたポイント「猿の腰掛」にエサトリの気配が無かったのも、ヒラスズキがやる気になっていると判断出来たし、隣のポイント「大箱の水道」にエサトリが活発だったことは、「潮の状況は良い」と判断することも出来ました。

こうして「「絶対に、ワレのサラシにヒラスズキがいる!」と確信して、4時前に起床して、エサのアジを買いに串本まで走りました。

「ここに至っては、ヒラスズキを一本取ってこそ、俺の釣り」でしたが、結果的に釣れたから言っているわけじゃないことを、ブログ読者には感じて頂けたら・・・と強く思います。

情報戦を制するための人脈形成や、早起きして予定外のエサを買いに走る行動力など、「道具や技術とあまり関係のないところで、勝負は半分は決まる」ってのが僕の持論です。

これを、結果で示せたところに、このヒラズスキは価値があると、僕は思っていますが・・・

うねりは収まってしまいました・・・

二日目の早朝は想像通り、前日同様の波気で、前日同様に大箱に上礁しました。

朝一番は潮も高いし、狙い目はここしかないと見て、直ぐに道具を組み立てました。

具体的には、磯竿1号に、道糸は3号。ハリスは4号で針はカットグレの10号。ウキは何でも良いですが、付けておかないと、アジは瀬に行くのでラインをシモリに取られたりします。

潮が下がると、グレ釣りをするので、ゼロ負荷のウキをスルスル仕掛けにセットして、ハリスとハリだけ、ヒラスズキの飲ませ釣りの仕様にしました。

ワレの(串本)大島側のサラシに、アジをつけて道具を入れましたが、ノーヒットで、こういう釣りはランガンが基本だし、直ぐにワレの裏側(古座側)に移動しました。

その一投目。竿先にガツンと来るアタリが来ました。

エサのアジは小鯖などに比べるとサイズが大きいので、じっくりと飲ませる具合で、あわてず、騒がずで少し送って、ロッドがのされたところで、バシっと合わせをくれてやると、バッチリと乗りました。

エラ洗いをされないように、ロッドを寝かせて、突っ込みには、レバーブレーキで対応して、少し時間をかけて弱らせました。この一撃には、かなり「貴重なもの」を感じていたので、絶対にバラすわけには行かないので、ちょっと慎重にやり取りしました。(笑)

約5分程度のやり取りで上がってきたのは、70cm、4キロほどのヒラスズキでした。

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(この一発には、ホントにホッとしました・・・笑)

この一発が釣れた後、潮嵩が下がってきて、サラシが大人しくなったので、グレ釣りに切り替えましたが、前日とは異なって、上り潮が入って来ました。

風も大人しいし、前日までのうねりが今度は「適度なうねり」になって、しかも上り潮なので、「これはグレ釣りにピッタリ」と思っていたら、やっぱり、30cm前後でパラパラと釣れました。

結局、夕方の満潮の時間帯になっても、前日のようなうねりは無かったので、こうなると、ヒラスズキは口を使ってくれないです。

二日目の早朝がうねりの最後で、この日釣ったヒラスズキは「ギリギリ間にあった一発だった」って事になりました。

うねりが収まってからは、アイゴやグレなどがチラホラと・・・

まあ、春の古座らしい釣りが帰ってきたと感じて、今回の釣行を終えました。

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(この細長い発砲も、エサ入れにしようと、偶然持ち込んでました。何か意識してないところで、細長い魚に予感めいたものがあったのかも・・・笑)

しかし、ちょっと不完全燃焼な釣りでもあったので、近々にもう一回釣行して、抱卵したグレやデカいチヌでも釣って、鬱憤晴らしたいと思います。

次回も古座の予定。何とか、時間作っていきます。

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2016年3月25日

カテゴリー:磯釣り釣行レポート